news

お知らせ

ナウでホットな…

2023.03.27 お知らせ ブログ

こんにちは!(有)伊藤電工社です。

 

ホームページをご覧頂きありがとうございます!

 

今日は建設業、特に空調計装に携わっている方が聞くと体が拒否反応を示してしまうであろう、あの問題について

お話させて頂きたいと思います。

 

 

 

【四次下請け禁止】

 

 

 

 

…今、無意識に体が『ビクッ』となった方…同業者の方ですね!毎日の業務、お疲れさまでございます。

 

 

そう、空調計装界隈で一番ナウでホットな話題は何を隠そうこの【四次下請け禁止】なのです。

 

 

そもそも、日本の建設業というのは

元請(もとうけ)の仕事の一部を下請にお願いして、その仕事の一部をまた下請けにお願いして、、という多重下請け構造になっております。

その多重下請け構造の中で、どういう問題があるかというと

自分の会社が請けた仕事をマージンだけを取って、そのまま下請けへ流すという『丸投げ行為』を行っている業者や

必要以上に金額をむしり取る中抜き業者が出現してきてしまうんです。。

丸投げ業者や過度な中抜き業者が下請け構造の中に入ってしまうと、末端に適正な工事金額が行き渡らなかったり、

連携連絡が上手く出来ずに品質・安全管理にも綻びが生じてしまう可能性もあります。

また、末端に行くに従って、作業員の質や安全面の強度などにも不安があります。

 

それに悩まされた建設業界や国土交通省のお偉さん方は

 

『じゃあ、ある程度の次数までで下請けの制限かければいいんじゃね?3次までだな!3次までにしたら丸投げが入る余地なくなるっしょ!

後は許可制!これでいいべ』

 

『おけ』

となり、下請けは3次まで!それ以降は現場所長や上司の方の許可制(だけど上司に言うの嫌だしなんかあったらめんどいから許可はしないけどねw)

 

という風潮が急激に押し寄せてきているのが今のナウでホットな建設業界です。

 

 

 

ここでこの表をご覧ください。

 

左は内装屋さんの作業体制図(あくまで一例です)。

一次下請に内装サブコンがいて、材料の手配や品質工程管理などをします。

実際に作業をするのは二次下請の工事業者Aからです。そして工事業者Aの手が回らないところや、やり切れないところを工事業者Bが部分請けをして応援してくれる。

恐らく、丸投げする余裕もなく、無駄なところがない、お偉さん方の狙い通りの体制図なのではないでしょうか!

 

 

対して!!

 

右側、計装工事の方をご覧下さい!

一次下請に設備サブコンがいて、ゼネコンとの連絡調整、仕様の最終決定を。

二次下請に計装メーカーがいて、システムの提案、図面の作成、機器の手配等現場管理をしてくれます。

実際に作業をするのは三次下請の工事業者Aからです。

 

 

 

 

お気付きになられましたでしょうか!

 

 

そうです、工事業者Bが現場に入れないのです。四次下請禁止だから!

内装屋さんは工事業者BがAを応援してあげられるのに、計装屋さんはAが1社でがんばって下さい、応援は認めませんだって!!

 

 

そんなことあるーーーー???

 

 

 

ドラクエで例えると、

内装屋さんは戦士、武道家、僧侶 の3人パーティー。

戦士と武道家で敵にダメージを与えて後方支援の僧侶が1人。

理想的です。

 

対して計装屋さんは戦士、僧侶、僧侶の3人パーティー。

敵にダメージを与えられるのは戦士1人だけ。後方支援の僧侶が2人。

 

そのパーティーでドラキーぐらいの小さい現場だったら勝てると思うのですが、バラモスぐらい大きい現場を倒すとなるとカナリ難しいのです。。

 

 

これが本当にキツいんです💦

 

『何かあったときの対応』が出来なくなってしまうので受注現場数を限らなければなりませんし、

何より今まで弊社の仕事を手伝ってくれている協力会社さんの生活に関わってくる一大事でもあります。

 

 

 

 

 

ちなみに弊社は計装メーカーの下請として現場に入場しますが、計装メーカーは東証一部などの大企業です。

取引するにあたり、大企業のフィルターを通すワケで、弊社も下請け業者さんも安全書類上何もかも完全にホワイトな人しか現場に入場させられません。

 

 

そう!ホワイトなんです!!

弊社はブラック企業が多い建設業の中でも、東幹久の歯のように輝くホワイト企業になろうと、必死こいて事業を営んでいます。

みんなが誇れる会社にしたいから!素敵な笑顔を作りたいから!芸能人は歯が命だから!!

 

しかし四次下請け禁止の現場に出会った場合、

弊社の現状としては協力会社さんの社員と期間出向という出向制度を結んで、なんとか社員扱いにしてみたり、

計装メーカーさんに協力会社さんの口座を開いてもらい、弊社と同列の3次下請けとして登録して、

本来のお金の流れとは違う施工体制を作ってみたり。

グレーというか宮迫みたいなオフホワイトなことに手を染めなければならなくなってしまいます。。

 

こっちは心からホワイトでありたいのに!どうなんですか、偉い人!!!

 

 

という、この話を肴にビールが何杯でも飲めちゃう位の理不尽さなのであります。

最近では、三次業者もダメとかいう現場もあるみたいです。

え・・・誰が工事するんでしょうか。

 

確かに下請け次数を減らして、東幹久みたいにホワイトな体制を作りたいのは分かりますし、賛同します。

ですからどうか偉い人、東幹久になりたいのに、宮迫にならざるを得ない会社もあるという現状を知ってもらい、

柔軟に対応してもらえないもんでしょうか。。

 

 

是非!是非!ご検討のほど、よろしくお願い致します。

 

 

(有)伊藤電工社